こんにちは!バリバリ現役高校生のなす丸です!
「面白い」と思った本をほぼ毎日ペース紹介しています。今回紹介するのは、「クスノキの番人」。有名作家である東野圭吾さんが書いた、映画化も決まっている今まさに話題の本です。

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「クスノキの番人」基本情報

分類:文学・小説
著者:東野圭吾
発行所:株式会社実業之日本社
推奨年齢:中学生〜高校生
ページ数:483ページ
あらすじ&本の見どころ
注意:ネタバレが含まれます!
この本のあらすじ
あらすじ
機械を扱うリサイクル業者の会社に勤めていた玲斗は、不当な理由で会社を辞めさせられた腹いせに盗みを図った結果、警察に捕まってしまう。しかし、そんな玲斗の前に1人の弁護士が現れ、「依頼人のもとへ行き、その人の命令に従うならあなたを釈放する」と伝える。半信半疑ながらもそれに従った玲斗のことを待っていた依頼人は、有名大企業の顧問をしている伯母だった。その伯母から言い渡された命令、それは「クスノキの番人」をすることだった。
この本の見どころ
①言葉の使い方が巧みで、まるで物語に吸い寄せられるよう
著者の東野圭吾さんは今までに長編の小説をいくつも書いていることあって、言葉一つ一つが自分を呑み込んでくるかのように感じられます。東野さんは殺人事件などの物語がかなり多い印象があるのですが、この話の静かだけど奥に力強さがある雰囲気にマッチしているのかもしれません。
②変化していく玲斗の心情・人間性が忠実に描かれている
この話は人生をなんとなく過ごしていて、夢がなかった玲斗が言われるままクスノキの番人をしているうちに成長していく姿がとても感動的です。自分も玲斗と同じだと感じる部分が多くあったため、読んでいるうちになんだか心が洗われたような気分になります。
③散りばめられていた伏線が最後に全て繋がる
本の題名である「クスノキの番人」。実はこれは物語終盤までなんの仕事なのか明かされません。しかもそれは主人公の玲斗もです。読み手の自分も玲斗も分からないまま物語が進み、最後にサイトストーリーも全てそこに繋がってくる。読み終えた時の衝撃はすごいです!
おわりに
最後まで読んでくれてありがとうございます。
少々長いお話ですが、読み応えのある素敵な作品です。
もしこの本を読んでくれた人が、読み終わった後にちょっと、ちょっとでいいから世界が明るくなっていたらな、と願っています。
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