1日1冊本紹介その⑪「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」

Uncategorized

 こんにちは!バリバリ現役高校生のなす丸です!

 「面白い」と思った本をほぼ毎日ペース紹介しています。今回紹介するのは、「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」。実写映画化もされた童話+殺人の新感覚ミステリー!

こなす
こなす

前回までの記事が読みたい人は「ホーム」から探してね

「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」基本情報

引用:www.amazon.com.jp

分類:文学・小説
著者:青柳碧人
出版社:株式会社双葉社
初版発行日:2022/8/7
推奨年齢:中学生〜
ページ数:335ページ

あらすじ&本の見どころ

注意:ネタバレが含まれます!

この本のあらすじ

 主人公の赤ずきんはクッキーとワインを片手にとある港町まで旅をしていました。しかし、行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまいます。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠れる森の美女」など童話の世界のキャラクターが登場し、事件の謎をずば抜けた推理力を持つ赤ずきんが次々に解き明かしていきます。そして最後には赤ずきんの真の旅の目的が明らかになり、、、?

この本の見どころ

ほとんど童話の話はそのまま、でもなぜか驚きと謎の溢れるミステリー!
 この話はあらすじでも述べた通り、童話の物語の世界です。しかし、今までにも童話のキャラクターがモチーフになった作品はあったでしょう。この本の新しい所は話を「そのまま」殺人ミステリーにしているところなんです。もちろん多少追加されている設定はありますが、ガラスの靴やお菓子の家など元から物語にあるものを駆使してミステリーに仕立て上げられています。

こなす
こなす

有名なキャラクターが現代などに転生する話はあっても、元の話を崩さないのは珍しいよね

魔法を融合したトリックと赤ずきんの推理に驚きが止まらない!
 事件の謎を解き明かす探偵役は主人公の赤ずきんです。10代の少女とは思えない頭脳と洞察力で仕掛けを見破り、探偵にはよくあるお決まりの言葉で犯人の計画を暴きます。そして舞台は童話の世界なので、魔法なども登場します。これを使ったトリックは他とは一味違います。魔法があるなら何でもアリになってしまいそうですが、謎解き要素を損なわないために論理的な設定の上で描いているのも凄さのポイントです。

全ての違和感には意味があった、、、最後に繋がる伏線の数々
 童話、殺人ミステリー、魔法など盛りだくさんな推理小説ですが、この本で忘れちゃいけないのがなんといっても綺麗な伏線回収!こればかりは読んでもらうしかありません。でも、一つ言えるのは赤ずきんの旅の目的を知った時、あなたにはきっと今までに感じたことのないような戦慄が走るでしょう。

おわりに

 最後まで読んでくれてありがとうございます。

 殺人ミステリーならではの恐怖と興奮が入り混じったあの感覚、それを全く新しい角度から楽しめる本です。ぜひその世界観を一度は体験してみてください。

 もしこの本を読んでくれた人が、読み終わった後にちょっと、ちょっとでいいから世界が明るくなっていたらな、と願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました